2013年5月31日金曜日

#17「夏の準備を楽しむハーバルライフ」

ハーブティーに用いられるのは、ローゼル種が
一般的。ティーには花が落ち、実が膨らんだ
時期の萼(がく)の部分を使用します
初夏の気温が続くこの頃。梅雨の気配もそこまできています。
今回は「夏の準備を楽しむハーバルライフ」をご紹介します。

気温の上昇に加え空気がだんだんと湿気を帯びて重くなってくると、スポーツドリンクやフルーツジュースなどすっきりとした飲みものが恋しくなりますね。最近では炭酸水や低カロリーのスポーツドリンクなどでヘルシーな水分補給を意識する方も増えましたが、冷たいハーブティーもすっきりとしておいしいものです。

みなさん御存じのローズヒップはビタミンCの爆弾と呼ばれ、夏にかけての水分補給にぴったりです。赤くて酸っぱいイメージがありますが、それは実は大きな誤解。ローズヒップティーといわれるものに必ずといっていいほど一緒にブレンドされるあるハーブがあの赤い色と酸味を出しおり、それがいつしかローズヒップのイメージになってしまったものなのです。

そのハーブとは南国に咲くハイビスカス。ハーブティーとして飲むのはよく目にするものとは少し違う種の愕の部分です。酸味はクエン酸によるものでビタミンCを吸収しやすくします。そのためハイビスカスとローズヒップは黄金コンビとしていつも一緒にブレンドされているのですね。クエン酸による酸味は連日の暑さと湿気で疲れがとれないような時にぴったりですので、濃い目につくり、氷を満たしたグラスに注ぐ方法で冷たくして飲むと、見た目もきれいですっきりとした気分をさらに高めてくれます。また夏前になると、お腹まわりなどのスタイルが気になるものですが、ハイビスカスとローズヒップのブレンドは、美容やからだのめぐりサポートにも用いられているハーブです。

さっぱりとした香りで部屋を満たしておくのも不快感対策の1つですね。フルーティーでいてほろ苦い独特の香りを持つグレープフルーツはいかがでしょうか。近年では嗅ぐだけでダイエットになる香りと話題になり人気です。

今年の夏もまた省エネでの暑さ対策が求められます。その時に無理をしないためにも、季節のハーブを楽しみながら少しずつ身体の準備をしていきましょう。

2013年5月1日水曜日

#16「穏やかなバランスを保つためのハーバルライフ」

美しい花を咲かせるバレリアン。
しかしハーブティーで利用する根には
独特な風味が・・・!? 
やわらかな陽射しの行楽日和が続いています。連休が楽しみなこの時期、今回は「穏やかなバランスを保つためのハーバルライフ」をお送りします。

爽やで気持ちのよい気候の中、新しい生活のリズムに少し慣れてくるこの頃、そんな楽しさを後押しするようにゴールデンウィークがやってきます。レジャーに旅行にしっかり予定をたてている方もいれば、忙しいままに連休に突入してしまい、とにかくゆっくりと過ごしたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

どちらにしても嬉しいイベントであるこの連休をきっかけに、心身のバランスを崩してしまう方がいらっしゃるのはご存じでしょうか。特にこの数カ月を忙しく過ごしてきた方がブレーキを踏むように休みモードに突入すると、生活の変化と気候の変化のダブルパンチで、予想外の大きな歪みをもたらすことがあります。このような歪みを防ぐために試して頂きたいのが、ハーブティーを使った生活リズム調整です。

例えば、だらだらと寝すぎずにローズマリーのすっきりとしたハーブティーで頭の中をONにする。寝すぎてしまっても、いつもの就寝時間にはパッションフラワーバレリアンを使ったハーブでしっかりとOFFに切り替えて眠りにつくなど、ハーブティーをスイッチ代わりに、ONとOFFの切り替えを心がけてあげることで、休み明けも無理なく生活リズムを戻すことができます。

特に女性の場合、生活リズムの変化で女性バランスが崩れると、落ち込みやイライラにはじまり美容にまで大きく影響しますので、女性バランスを保つチカラを高めるラズベリーリーフのハーブティーを、普段から取り入れるのもおすすめです。

コントロールがうまくいかずにバランスの悪さを感じてしまった時には、エッセンシャルオイルも頼りになります。フランキンセンスなど、バランスコントロールに向いた香りのオイルを洗面器に垂らし、手浴などをして自分をみつめる時間をつくるとよいでしょう。

バランスを崩しやすい季節も、少しの工夫で穏やかに過ごすことができます。せっかくの連休を休み明けのパワーに変えられるよう、楽しんでお過ごしください。

2013年4月1日月曜日

#15「新しい季節を輝かせるためのハーバルライフ」

心身をリラックスさせてくれるカモミールと
ラベンダーは、風味も香りも抜群
明るくやさしい気分になる季節。そろそろ花粉の猛威も落ち着き、すっかり暖かくなった陽気を楽しめるようになってきました。今回は「新しい季節を輝かせるためのハーバルライフ」をお送りします。

環境が変わったり、陽気につられて新しいことをはじめたくなったり、春は始まりの季節といえます。新しいことを始める時、私たちの心はわくわくと高鳴りますが、同時に「ちゃんとやれるんだろうか」といったドキドキと落ち着かない気持ちも。場合によっては不安感の方が大きくなってしまい、やりたいのに一歩が踏み出せないということもあるでしょう。

一般的にハーブは、カモミールラベンダーに代表されるリラックスの印象が強いのではないでしょうか。もちろん、気持ちの高ぶりにこれらのハーブが活躍してくれる機会も多いのですが、実は逆にやる気を後押ししてくれるようなハーブもたくさんあるのです。それも、喝をいれてくれるようなものからじっくりと押し上げてくれるようなものまでキャラクターはいろいろ。

中でもこの始まり時期には、やさしく背中を押してくれるルイボスシベリアンジンセンがおすすめ。他にも、オレンジピールの香りは緊張感で肩の力を抜くのにぴったりなので、緊張してしまっていたり、頑張りすぎな時に取り入れると、ちょうど良い適度なやる気を引き出してくれます。

しばらくは行楽日和も続きますので、大きめのポットで朝の1杯を入れたら、残りを水筒へ入れて公園などへ出かけてみてはいかがでしょうか。外の空気と日差しは前向きなマインドづくりに欠かせませんし、緑に囲まれながら味わうハーブティーは、新しい季節がキラキラとした素晴らしいものになるイメージを抱かせてくれることでしょう。

環境の変化で知らず知らずのうちに怠けてしまったり、逆に力が入りすぎてしまったり、何かと陽気に振り回されてしまう季節ですが、最高のスタートが切れるよう、輝く春を楽しんでお過ごしください。

2013年3月1日金曜日

#14「春への変わり目にうるおいをもたらすハーバルライフ」

ローズの優雅な香りは、張り詰めたココロを
和らげ、ゆったりとした優しい気持ちにさせます
ほんのりと春のにおいを感じ始めるこの時期、心も身体も寒さの緊張から解放されて軽やかに。しかし一方でまだまだ空気は乾燥し、強い風で花粉やほこりが舞って外からの刺激が高まる時期でもあります。乾燥しきった冬を過ごしてきたお肌や髪にうるおい不足を感じている人も多いのではないでしょうか。今回は、そんな春への変わり目にうるおいをもたらすハーバルライフをご紹介します。

お肌は乾燥すると守るちからが弱まった状態に。そこに花粉やほこりなどが付着すると、刺激を防ぎきれずバランスが崩れがちに。毎日帰宅後にしっかりと汚れを落として保湿することが重要ですが、心のケアもまたお肌にとって重要なケア。物理的な刺激以外に、春に向かう気温の上昇や環境の変化で起こる心のゆらぎも正常な肌のはたらきを邪魔する要素のひとつです。

リラックスタイムをつくってティーを楽しむこと自体、変化をゆるやかに調節するためのよい習慣となりますが、ローズやジャスミンなどお花のハーブなら見た目も香りも華やかで、心にうるおいをもたらしてくれます。カップを顔に近づければ、立ちのぼる蒸気を気持ちよく感じることができるでしょう。また、ローズヒップホーステール(和名:スギナ)などお肌の土台づくりとして用いられるハーブもこの時期の強い味方となるので、積極的に取り入れるとよいでしょう。

お肌の保湿にはアロマテラピーで希釈用に使用する植物オイルもおすすめです。精油を運ぶ役割のオイルとして使われるだけあり浸透力に優れています。フェイシャルケアでは天然の美容液として知られるローズヒップオイルが人気ですが、気軽に取り入れるなら保湿に優れるスイートアーモンドオイルでハンドトリートメントから初めてみるのもよいでしょう。もちろん好きな精油を足して香りを楽しみながら行うとより特別なケアになります。

つい化粧品に頼りがちなお肌の不調も、内側からのケアを心がけることで思わぬ成果を得られることがあります。内側にもしっかり目を向けて、うるおいのある美を手に入れ、これからはじまる春を楽しみましょう。 

2013年2月1日金曜日

#13「心地よく春を迎えるためのハーバルライフ」

ネトルは、ビタミンやミネラルが多く、また
フラボノイドがもろくなったバリアを丈夫にし、
刺激に負けない体づくりをサポートします
一年で最も寒い季節。温かなハーブティーが一層おいしく感じますね。まだまだ寒い日々が続きますが、そろそろ暦の上では春がやってきます。立春の前日には新しい春から悪いものを祓うために豆まきを行いますが、合わせて行って頂きたい「心地よく春を迎えるためのハーバルライフ」をご紹介します。

ようやく新年会も終わり生活リズムも落ち着いてくる頃でしょうか。しかし年末年始の不摂生で溜まったいらないものは、心身が寒さの緊張から解放される春に向けてざわざわとイタズラをはじめます。そこで「クリーニングハーブ」を使い春に備えることがこの季節のハーバルライフのポイントとなります。

伝統的に春の準備に用いられてきたのは、ネトルダンディライオンなど、すっきりきれいにしてくれるイメージのハーブ。特に花の季節に敏感になる方は、ネトルやエルダーフラワーペパーミントなどのブレンドティーを毎日の習慣にすることが助けになるでしょう。節分には福豆にお茶をそそいで飲むことで邪気を祓う「福茶」という慣習もあるので、「福ハーブティー」にアレンジして邪気と一緒にいらないものを追い払ってみてはいかがでしょうか。

アロマテラピーでは、ユーカリペパーミントなど、メントール感や清涼感の強い香りがおすすめです。ディフューザーを使った芳香浴で、すっきりと鼻に抜けるような爽快感を得られます。またキャリアオイルなどで希釈し、ハンカチやマスクなどにスプレーしておくと、外出中でも心地よい香りを楽しむことができます。

冬の間に溜めてしまったいらないものをクリーニングハーブですっきりと洗い上げ、花咲く春の季節を心地よく笑顔で迎えましょう。

2012年12月1日土曜日

#12「大切な人と一緒に楽しむハーバルライフ」

はっと気づけば今年の終わりがすぐそこに。月日が流れるのは本当に早いものです。年末に向けて街にネオンやツリーなどの彩りが増えてくると、わくわくと楽しい気分になりますね。忘年会やクリスマスパーティーなどのイベントを前に、ハーブを活用したおもてなしやクリスマスアロマなど「大切な人と一緒に楽しみたいハーバルライフ」をご紹介します。

欧米ではクリスマスパーティーといえば家で行うのが昔から一般的ですが、最近では日本でもお取り寄せブームなども手伝って、ホームパーティーをすることが多くなっているようです。せっかくのクリスマス、足を運んでくれた方に、特別なおもてなしをしたいところです。そこでおすすめなのが、赤いクリスマスカラーのハーブティー。中身が見える透明のカップに、ヒイラギやグリーンのリボンをあしらえば、一気にクリスマス感が高まります。シナモンスティックを添えると、見た目も暖炉のようでかわいく、さらにクリスマスを感じさせる香りを楽しむことができます。

赤いハーブティーにはハイビスカスを使いますが、一般的に男性やお子様はこの酸味が苦手ということも。そこで、クランベリーやラズベリーといったベリー類をブレンドします。こちらも赤い実をつけるベリーの風味はハイビスカスの酸味にぴったり合い、まるでフルーティーなワインのような風味に仕上がり、すこし濃い目にいれると、ワインが苦手な人もワイン気分が味わえます。お好みではちみつやジャムを入れてもよいでしょう。

それ以外にも、ハーブでできるおもてなしのひとつに香りの演出があります。中世のヨーロッパでは、病気などの悪いことは汚れた悪臭のただよう空気によってもたらされると考えていたため、よい香りのするハーブでつくったものを身の回りに置き、魔除けのように使っていたそうです。ハーブを使ってリースをつくったり、ポマンダーをつくったりするのもよいですが、みんなで盛り上がるパーティーには、ローズなどの華やかな香りも合いますね。ディフューザーでたく他に、リースやオーナメントに垂らして家中をローズの香りで満たしてしまうのもいいかもしれません。ゼラニウムラベンダーブレンドすれば甘い香りが苦手な方でも気持よく過ごせます。

日本では欠かせないイベントでありながらも、お祭りごととして済ませてしまう傾向にあるクリスマス。せっかく馴れ親しんだ欧米文化のひとつです。同じく西洋からきたハーブを取り入れて、大切なひとたちの健康を願いながら身も心もあたたかく過ごしてみてはいかがでしょうか。

2012年11月1日木曜日

#11「木枯らしに負けないハーバルライフ」

東洋医学の思想「薬食同源」の
代表格とも言えるジンジャー
紅葉の季節。寒暖の差がもたらした赤から黄の鮮やかなグラデーションは、高くきりりと澄んだ空の色とよく合います。夜に見える星や月も一際くっきりときれいですね。朝晩の空気が急激に冷えるこの季節、「上着が一枚足りなかった!」という日もあるのではないでしょうか。
今回は本格的な寒さを前に「木枯らしに負けないハーバルライフ」をご紹介します。

澄んだ空気が深まってくると、いわゆる西高東低の冬型の気圧配置になりだし立冬を向かえます。急激な気温の低下に、まだ寒さに慣れない身体は筋肉をこわばらせて縮こまった状態に。しかし、木枯らしに負けない身体を保つためには、これとは逆のリラックスした状態を保ちたいところ。一見、力を入れていた方が寒さを感じないように見えますが、このとき血液は主要な臓器に集まるために末端へ行き渡らず、手足が冷たくなってしまうのです。リラックスした状態では手足の先まで血が巡るため、寝ている赤ちゃんのようなあたたかい身体でいることができます。

ハーブティーはそのイメージ通り、リラックスに役立つものが多くあります。カモミールレモンバームといったおなじみのもの以外にも、日本人に馴染みの深いジンジャーもその風味から安心感を得られるハーブといえるかもしれません。寒い時期にジンジャーがよいのはすでにご存じの通りなので、カモミールなどと合わせたブレンドティーで一息ついてはいかがでしょうか。

アロマでもリラックスに向くものは多いのですが、中でも柑橘系の香りはただリラックスするというだけでなく、同時に活力をくれるのが特徴です。寒い時期では、レモングレープフルーツなどのさっぱりとした香りよりも、甘さやビターさを併せ持つマンダリンなどが人気のようです。アロマバスにもおすすめですが、リラックスした状態を保つためには、38~40度のぬるめのお湯に長めに浸かるのがポイントです。熱いお湯は筋肉疲労にはよいのですが、脳が覚醒しリラックスには向きません。

気温の変化が大きく体調にも気を使う季節ですが、あたたかなハーブティーがおいしい季節でもあります。
本格的な寒さが訪れる前にひと工夫。縮こまらず活発に、健やかな冬を向かえましょう。